SM調教をより深く、官能的なものにするための一つの方法として、「五感を巧みに刺激する」ことが挙げられます。
今回は、五感の中の『嗅覚』に焦点を当て、その刺激方法について紹介します。
他の感覚に比べ、SM調教ではやや用いられにくいと感じるかもしれません。しかし、嗅覚は記憶と深く結びつき、貴女を一瞬にして特定の感情へと誘う力を持っています。それは、直接的な肉体への刺激というより、むしろ貴女の精神に作用することになります。
嗅覚を刺激する具体的な方法
1. Sのパートナーの匂い
パートナーが纏う香水、愛用するシャンプーの残り香、あるいは汗や体臭など、人にはそれぞれ違う匂いがあります。その匂いを記憶することで、ふとした瞬間にその匂いを感じただけで、貴女の心には服従心が芽生え、あるいは安堵感に包まれたり、心臓の鼓動が早まったりと、様々な変化が起こります。
SM調教中の強烈な記憶と結びついたその香りは、条件反射的に服従モードになる強力なトリガーとなるでしょう。
2. 空間の匂い
「お線香の匂いを嗅ぐとおばあちゃんを思い出す」「金木犀の香りを嗅ぐとトイレを思い出す」などのように、匂いがその場所を思い出すことはよくあります。
例えば、SM調教時は必ず「部屋にジャスミンの香りを漂わせる」ことをルーティーンにすることで、「ジャスミンの香り=SM調教時の空間の匂い」であることを貴女の脳に刷り込みます。すると、ジャスミンの香りを嗅いだだけで、貴女はあの特別な空間の雰囲気を思い出し、性的興奮や緊張感を覚えるようになるでしょう。
3. 癒やしの匂い
既に脳に刷り込まれている癒やしの匂いを活用することで、一気にリラックスモードへと変えることもできます。
例えばアロマオイル、エッセンシャルオイル、お香、コーヒー、紅茶、ハーブティーなど、リラックスする時に嗅いでいる香りは、既に貴女の脳に刷り込まれているかもしれません。
激しい調教の後や、精神的なケアが必要な時にこれらの香りを優しく嗅がせることで、貴女の心を穏やかな状態へと導くことができます。
4. 好きな匂い
自分の好きな匂いを嗅いだ時もリラックスや気分の高揚、性的興奮などの気持ちの変化が生じます。
例えば匂いフェチの人はその匂いを嗅ぐことで気持ちに大きな変化が生じます。もし、特定の匂いを嗅ぐことで性的興奮を覚えるのであれば、それをSのパートナーに共有しておくことで、SM調教に活かすことができます。
5. 嗅覚の無効化
「鼻を摘んで食べると味が分かりにくくなる」と言われますが、あれは匂いを無くすことで、味覚が曖昧になるため、起こる現象です。嗅覚が作用しないことで味が分かりづらくなるくらい、実は嗅覚は大事な感覚であることが理解できると思います。
そのため、嗅覚を塞ぐことは不安感を煽ることに繋がります。鼻を摘めば呼吸もしづらくなり、更に不安感を煽ります。目隠しで視界を奪われ、開口タイプの口枷で声を奪われ、耳栓で聴覚を奪われ、そして鼻を摘まれ嗅覚を奪われたら…
このように嗅覚は、貴女の精神に深く作用します。香りを巧みに操ることは、貴女の感情や記憶を呼び覚まし、心をコントロールすることにも繋がります。
貴女はどんな匂いに惹かれますか?


